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§027 日本ハッカ

日本ハッカ〜伝統のハッカ味


[和名] 和種薄荷 (ワシュハッカ) [英名] Japanese Mint
[学名] Mentha arvensis var. piperascens
【シソ科・ハッカ属】

 日本原産の野生ミントです。明治初期に、蒸気蒸留によりハッカからメントールを抽出する技術が伝わり、輸出を狙っての栽培がはじまり、大正末期から戦前までに、岡山・広島・北海道(北見)がハッカの産地となりました。メントール成分を結晶させたメントール・クリスタル(メントール脳)の輸出は、戦争をはさんで1960年代まで続きました。

 メントールはミントのなかでも特に日本ハッカとスペアミントに多く含まれています。ハッカやスペアミントが冷涼感にあふれているのは、香りが爽やかなだけではなく、実は科学的な仕組みがあります。メントールという成分は、揮発性が高いので、すぐ揮発して気化熱で皮膚を冷ます効果があります。また、メントールは皮膚の受容体を刺激して、「冷たさ」を感じさせる効果があるのだそうです。

 暑い夏に、ハッカのミントティーで涼しくなってみてはいかがでしょうか?


【分類】日本ハッカと一口に言っても、地域性の品種もあるし、ごちゃごやと交雑しているので、分類が難しいようです。当ガーデンの日本ハッカが、どういう系列のものか、よくわかりません。でも、味は確かにハッカ味! フrッシュ・ハーブティーの材料としても、活躍しています。


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